老犬が叶えたかったこと~出会い編~

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Photo by nana




春が訪れるたびによみがえる
やさしくて、少し切ない思い出。




mifoccoのもとに現れた一匹の老犬。

彼が残してくれたものは
たくさんのかけがえのない気づきでした。




mifoccoのとても大切にしている追想に
どうぞおつきあいください。










端午の節句のころのお話です。



田舎へ帰省していたmifoccoは、
近所の親戚のお家へ向かうため
ふだんは通らない土手を歩いていました。


mifoccoの行く手に現れた一匹の老犬。


その老犬は、
川にそって右に左にと行ったり来たりしています。



「どうしたの?」



そう話しかけても


「どうしよう。どうしよう。困ったな。困ったな。」



そればかり繰り返しています。







大きな身体をしたその老犬は、とても汚れていて
先のちぎれたリードを引きずっています。

よく見ると、足も傷だらけ。

ずいぶん長いこと
こうして歩き回ってきたのでしょう。

お腹もペコペコのようです。







mifoccoは、川べりに腰かけて

「おいで」

と声をかけました。






素直にやってきた彼に
水をすくって飲ませてあげると
ノドをならしておいしそうに飲み干しました。





人と接することができて
少し落ち着きを取り戻したようすの彼に、
ちょうど持っていたお手製ちまきを振る舞うことにしました。





ガサゴソと袋を開けているmifoccoの横で
お行儀よくおすわりをしています。



「食べる?」


と聞くと、うれしそうに居住まいを正しました。


子犬のようにあどけない表情の彼に、
とっても可愛がられて
大切に大切に育てられてきたのがうかがえます。









彼は食事が終わると、
しばらくmifoccoと並んで川面をみつめていました。




「おいしかった?」


「うん!」






「ねぇ、聞いてもいい?」


「なぁに?」






「一体どうしたの?お家はどこ?」





そうたずねると、また

「どうしよう。どうしよう。困ったな。困ったな。」

と、さっきまでの彼に逆戻り。





あまりにも大きな
「どうしよう。どうしよう。困ったな。困ったな。」のエネルギーに
他の意識にアクセスができません。



老夫婦のイメージがチラチラと見えはするものの
まったく情報がつかめないのです。





すると、彼はすっくと立ち上がり
また川辺に戻って、行ったり来たりを始めました。





きっと、大好きな飼い主さんとはぐれて、とっても動揺しているのね。

もう大丈夫だよ。飼い主さんがすぐ迎えにきてくれるからね。




そう彼に伝えて、いったんその場を離れました。









しばらく親戚宅で過ごした後、また土手に戻ってくると、
同じように川辺をウロウロしているのが見えてきました。



「どうしよう。どうしよう。困ったな。困ったな。」

その気持ちはさらに大きくなっていて
川向こうのmifoccoのところまで届いてくるほどです。






土手に駆け下りて声をかけると、
少しだけほっとした表情をみせて、
またすぐに自分の世界に入ってしまいました。




「よし!こうしよう!おまわりさんに連絡するね!
飼い主さんがきっと届けを出しているはずよ」



そうしてmifoccoは
迷い犬をあずかっていますと警察へ電話をかけました。


残念ながら、そういった届けは出されていなかったようで、
おまわりさんが引き取りにきてくれることになりました。






数分後。



おまわりさんの車に
おりこうに乗り込んだ彼にほっとしたのもつかの間。

mifoccoはおどろきの言葉に凍り付いてしまいます。




それは、

遺失物として処理をしますが、物と違って保管期間は3日間。
その後は保健所で処分します。




そのような言葉でした。






「そんな!

待って!もし飼い主が見つからなかったら、この子は殺されちゃうの?!

なら、さっきまでと同じようにさまよってた方がずっといい!!

もしかしたらちゃんとお家に帰れるかもしれないもん!!!

生きる権利がこの子にはある!!!!返してください!!!!」







そう泣き叫ぶmifoccoに

「手続きをふんだ以上、ちゃんとした保護者がいなければ返せないのです」





そんな事務的な言葉が返ってきました。






分かってる。悪いのはおまわりさんじゃない。

人間の勝手で作ったルールが悪いんだ。

そして、あさはかだったmifoccoのせいだ。。。






泣きじゃくりながらパトカーを見送り、
急ぎ足で家に帰ったmifoccoは

「誰か犬を飼ってくれる人はいませんか?」

と、必死になって友人に電話をしました。




だけど、そう簡単に飼い主なんてみつかるものではありません。

ましてや、大型の老犬です。



最後の手段として、
忍び込んで連れ出そう!と、本気で考えたりもしました。







猶予はたったの3日間。


それも連休中の、保健所も役所もどこもかもお休みの状態で
もとの飼い主さんを捜し出すのは不可能というもの。







絶望的な気持ちで
隣の市に住んでいる親友に電話をかけました。

すでに犬と暮らしている彼女。

だれか心当たりがあればと一縷の望みをたくして。






<老犬が叶えたかったこと~新しい生活編~に続きます>


今でも、おまわりさんとのやりとりを思い返すと
胸が押しつぶされそうになって、涙があふれだしてしまいます。

だけど、この後の急展開に、
mifoccoの涙はあたたかいものへと変わっていきます。

次回は、がらっとエネルギーが変わって
mifoccoらしいお話です。

どうぞお楽しみに。





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